稲葉曇/雨の街に響くオルタナボカロ

皆様おはようございます!今回は国内国外共に有名な人気ボカロP稲葉曇について紹介していきます!ボカロ楽曲の中でも現場のオルタナに雰囲気の近い、稲葉曇の魅力が存分に伝われば幸いです!

「稲葉曇」はどんなアーティスト?

稲葉曇は、2016年から活動するボカロP・ソングライターです。歌愛ユキを中心とした歌声合成ソフトを使用し、ロックを軸に電子音や打ち込みを組み合わせた独特の音楽を作っています。代表曲には「ロストアンブレラ」や「ラグトレイン」があり、特に「ラグトレイン」は2026年7月にYouTubeで1億回再生を突破しました。 稲葉曇の音楽を聴いてまず感じるのは、ポップなのにどこか暗いという不思議なバランスです。メロディは非常にキャッチーなのに、音の重なり方や歌詞には焦燥感や寂しさがあり、聴けば聴くほどそのギャップに引き込まれていきます。個人的に面白いと思うのが、楽器の使い方です。ギターやベース、ドラムによるロックらしい土台がありながら、シンセサイザーやピアノ、さまざまな電子音がその上に入り込んできます。「ロックの曲に電子音を足した」というより、電子音そのものが曲の骨格になっているような楽曲も多く、これが稲葉曇独自のサウンドにつながっているのだと思います。本人へのインタビューでも、「ラグトレイン」はそれまでよりギターを目立たせず、四つ打ちのミドルテンポを意識して制作したと語っています。 また、歌愛ユキの声も非常に重要です。人間の歌声とは違う少し幼く無機質な声が、稲葉曇の作る硬質なサウンドに乗ることで、普通のロックにはない独特の違和感が生まれています。この「違和感」が嫌なものではなく、むしろクセになってしまうのが稲葉曇の面白いところです。

初めて聴く人向け!入門曲3選

1,ラグトレイン https://youtu.be/UnIhRpIT7nc?si=v5dX2AbpxaQviTNb

まず聴いてほしいのは、やっぱり「ラグトレイン」です。稲葉曇を代表する一曲で、軽快な四つ打ちのリズムに印象的なメロディ、そして歌愛ユキの声が乗っていきます。特にイントロの特徴的な音は、一度聴くと頭から離れません。実はこの曲、それまでの稲葉曇のロック寄りな作風から一つ進んだ楽曲でもあります。本人も「ギターが目立ち過ぎない曲」を作ろうとしたと語っており、ギターだけでなく打ち込みや鍵盤系の音が曲の中心に置かれています。 そのため、ロックらしい勢いがありながら、どこか浮遊感のある不思議な聴き心地になっています。稲葉曇を初めて聴くなら、まずはこの曲からがおすすめです。

2,ロストアンブレラ https://youtu.be/DeKLpgzh-qQ?si=B0oG99cCtSyJ6XYp

「ロストアンブレラ」は、稲葉曇を語るうえで外せない代表曲。勢いのあるドラムとギターを中心としたサウンドに、歌愛ユキのどこか淡々とした歌声が乗ることで、楽曲の中に独特の緊張感が生まれています。イントロのクローズリムのドラムフレーズも印象的です。特に面白いのが、バックの演奏がかなり激しく動いているのに対して、ボーカルがそこに飲み込まれず淡々としているところです。普通ならもっと感情を込めて歌わせたくなるようなサウンドなのに、あえて温度の低い歌声を置くことで、逆に曲の切迫感が強くなっています。「ラグトレイン」とはまた違った、ロックアーティストとしての稲葉曇を感じられる一曲です。なお、この曲は海外にも広く知られるきっかけとなった代表作の一つです。

3,フロートプレイ https://youtu.be/NRQRC_0ZQ00?si=B6wFQHxDdJ0qEkGJ

稲葉曇といえばギターもそうなのですが、やはり私はリズム隊を推したい!ということでベースとドラムが光る一曲。サビのハイハットとライドを行き来するフレーズは同じボーカルメロディでも雰囲気を変える役割を存分に果たしています。またピックで弾いているようなゴリゴリでまっすぐなベースは古き良きオルタナを彷彿とさせます。フロートプレイの名の通り独特の浮遊感がある楽曲。

個人的おすすめ楽曲3選

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1,アンチサイクロン https://youtu.be/2_93SNGYgYs?si=Z79wR4e4TF6vBlad

2019年に発表された1stアルバム『アンチサイクロン』のタイトル曲でもあり、稲葉曇の初期の音楽性を味わうことができる一曲。 「ラグトレイン」のような洗練された電子音中心のサウンドとは少し違い、ギターやドラムによるロックの勢いが強く感じられます。それでいて歌愛ユキの声はどこか冷静で、その温度差がとても面白いです。個人的には、稲葉曇の「ロックバンドっぽさ」が好きなら特に聴いてほしい一曲です。後の作品につながっていく音作りの原点を探すような気持ちで聴いてみるのも面白いと思います。

2,渦巻ハナビ https://youtu.be/e5d-DvD55OI?si=6azDnRsg3kkBu8ql

サビ前の転調が気持ち良すぎる!!!かいりきベアっぽいギターリフと音作りに、稲葉曇らしいハイハットワークのドラム。そして自然に体がジャンプしてしまうようなBPMとボーカルのリズム。ボカロの中でも屈指でライブハウスでやるのが映えそうな一曲です。いやーーいい転調。ご飯3杯いける。

3,ノンユース https://youtu.be/-5T-L0b43no?si=OJAKu7B2O7RF-yv1

圧倒的wowaka氏へのリスペクトが表れている一曲。基本的にMVが白黒であることやその音楽性からも稲葉曇がwowakaを尊敬していることは分かりますが、ノンユースはそれがテーマとなり表へと堂々と露出した楽曲です。彼の曲調をそのまま模すのではなく、稲葉曇らしさも交えているというところが上手い換骨奪胎だと思います。

こういう時に聴きましょう

雨でなんだか気分が落ち込んでしまう時、電子とオルタナの調和を楽しみたい時、wowaka氏の影に浸りたい時、稲葉曇を聴きましょう。名前にも、曲名にもある通り稲葉曇の音楽は雨や曇など天気の悪い時と相性がいいです。心を晴れさせるのではなく、そのままの天気について歌う彼の楽曲は切ないながらも奥に強かさを感じます。

さていかがでしたでしょうか。稲葉曇はかなりの人気があるはずなのですがボカロ界隈では筆頭とされ辛い印象があります、もっと広めたい。他の曲もとても良いものが多いので皆様是非聴いてみてください!

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